「一生に一本」といえる、釣り人のための和包丁を作ってもらいましたぞ!

包丁
総合海釣り雑誌『ルアー・マガジン ソルト』(発行:株式会社内外出版社 東京都台東区)は、日本古来の刀鍛冶から続く「堺打刃物」(大阪府・堺市)で制作した、釣り人向けの和包丁『鯵切』を企画・販売します。

編集部こだわり(ワガママ!?)がつまった釣り人包丁

釣り雑誌の編集者・F氏の「釣り人専用の包丁があればいいのに」の一言からはじまったこの企画。「釣り人は釣った魚を捌く機会が多いけど、いい包丁がない!釣り人は道具にこだわる人が多いから絶対喜ばれるに違いない!!」との力説に「じゃあ、企画してみれば?」と軽いノリでスタート。しかし調べるにつれF氏は和包丁の世界にどっぷり魅了され、ついには専門家のような口ぶりに。そして数か月後…。

「やっぱり包丁を作るなら大阪・堺やで」となぜか関西弁で「堺打刃物」の素晴らしさを熱弁しはじめたF氏。ついに独自のツテをたどり、堺の包丁老舗メーカー「源正守」の奥田さんという、包丁を知り尽くした方にたどり着く。
そして奥田さんに「いかに釣り人が包丁を愛するか」を熱く熱く語った結果、「そこまでいうなら、任せてくれ。ちょっとええの考えてみるわ」との心強い返答を頂いた。

それから数か月……

1本の包丁が編集部に届いた。「おおーっ!」箱を開けた瞬間、編集部一同の声が響く。そこには、圧倒的なオーラを放つ和包丁が収められていた。
手にするだけでなぜか厳かな気持ちに…
手にするだけでなぜか厳かな気持ちに…

かくして、釣り人のこだわりがつまった堺打刃物の和包丁『鯵切』がここに完成した。

■一流の職人たちによる“一生に一本”の逸品今回制作したのは、包丁の名産地・大阪府堺市の職人が手がけた「本物」の堺打刃物の和包丁です。

協力していただいたのは、名刀正宗を起源とする「株式会社 源正守」さん。こちらで作られている刃物は、一丁一丁を焼入れ、打ち、冷間鍛造、研ぎ、直し、柄付け、彫り……すべての工程を専門の熟練の職人が担当。ひとつひとつ丁寧な工程を踏んで製作されるプロユースな包丁で、市販品とは格段に異なる逸品です。実際、プロの料理人の90%近くが堺の包丁を使っています(堺刃物商工業協同組合連合会HPより)
鍛冶はこの道40年の「江渕打刃物製作所」の江渕さん
鍛冶はこの道40年の「江渕打刃物製作所」の江渕さん

研ぎはこの道30年の「中村打刃物製作所」の中村さん
研ぎはこの道30年の「中村打刃物製作所」の中村さん

彫りを担当してくださるのは「堀亀商店」の堀亀さん
彫りを担当してくださるのは「堀亀商店」の堀亀さん

柄付は「辰巳音松商店」の辰巳さん
柄付は「辰巳音松商店」の辰巳さん

■堺打刃物の技
包丁の実物も、すばらしい出来栄えですが、これを作り上げる職人さんの技の世界も芸術的です。その美しい製作工程をぜひご覧ください。

 

■包丁「鯵切」の仕様
刃渡りは約15cm。形状は出刃ですが、鯵捌き、魚捌きを意識して出刃よりもやや薄刃に仕上げています。また刃先の形状も、出刃より直線的に仕立てました。材質は鉄と刃金(安来鋼 白紙二号)を使用。柄は貴重な水牛と朴の木製。まさに釣り人のために作られた唯一無二の包丁です。

■商品詳細
・釣人包丁「鯵切」
・価格:34,800円(税別)※左きき用は52,200円
・特別製の桐箱で梱包
・初回限定 50本
・「名彫り」サービスあり
・商品の発送は4月上旬以降
・企画・販売:株式会社内外出版社
※その他詳細は販売ページ(https://www.naigai-shop.com/SHOP/AZ8007-R.html)をご覧ください。

■最後に
今回は販売用として包丁の制作をスタートしました。ただその制作過程で見えてきたのは、数百年にわたり受け継がれてきた伝統技術の火が今まさに消えようとしている、という現実でした。職人さんはみな口を揃えて「朝から晩まで働いても、儲からないから後継者がいない」と仰います。確かにお伺いした収入では、後継者のなり手が減るのも(大変失礼ながら)頷けます。しかしそれは、決して商品に価値がないからではありません。むしろ伝統的な包丁がどのように作られ、どれほど価値があるものなのか、それを伝えきれていないわれわれメディアの責任が大きいと感じました。日本の伝統技術は本当に素晴らしいものです。
今回の包丁制作を通して、一人でもその価値に気づいて頂けると嬉しいです。

<説明サイト>
より詳しい説明は下記をご参照ください。
https://plus.luremaga.jp/_ct/17245723

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